STiバージョンの血統
The Bloodline of Impreza STi Version



STi Version
92年11月に登場したインプレッサは、翌93年レガシィに代わってWRCに投入された。ノーマルで177kW(240ps)、304N-m(31.0kg-m)のパワーを持つインプレッサだが、WRCで他メーカーワークスと対等に戦うために、エボリューション(発展型)モデルの投入が要求された。そこで94年1月に登場したのが、セダンとワゴンのWRXをベースにしたWRX-STi。これが現在のSTi Versionの元祖だ。ノーマルと異なり、鍛造ピストン、専用ECU、大径マフラーなどを採用し184kW(250ps)、309N-m(31.5kg-m)にパワーアップされた。


STi Version
94年10月に、インプレッサシリーズがマイナーチェンジを受けたことによって、191kW(260ps)、309N-m(31.5kg-m)のtype RAが登場。ドライバーが、路面走行条件に応じて手動でセンターデフのロック率を可変にできるドライバーズコントロールセンターデフを搭載。強化シリンダーヘッド、ターボの過給圧アップなどで、エンジンパワーが202kW(275ps)、319N-m(32.5kg-m)まで引き上げられることになった。内装もナルディのステアリングの他、本革巻きショートタイプシフトノブ、オリジナルバケットシートが装着されるようになった。


STi Version II
95年8月に登場。エンジンパワーは、202kW(275ps)、319N-m(32.5kg-m)と変更なし。主な変更部分は、全車に大口径2本出しマフラーカッターの装着、駆動系では3速にダブルコーンシンクロを採用、ブレーキホースは高耐圧ホースに。セダン・ワゴンにインタークーラーの流路面積アップ、アルミフッ素ゴム製強化インタークーラーダクト、ストラットタワーバーにフルカーボン、ギヤシフトにクイックシフトを採用。ワゴン用エンジンはWRX標準車用と同一。


STi Version III
96年9月のマイナーチェンジで、ノーマルで206kW(280ps)、329N-m(33.5kg-m)を達成。同時に発表されたVersion IIIは、トルクが343N-m(35.0kg-m)に。エンジンでは、インナーシムバルブリフターの採用、専用ラジエターが装着された他、レブリミットを7500rpmから7900rpmにアップ、インタークーラー水噴射にオートを追加。駆動系では強化クラッチカバー、強化リヤアクスル(RA)に。ブレーキもフロント4ポット対向16インチ、ローター径は277mmから294mmに大型化、リヤ15インチディスク(RA)へ。リヤLSDを180タイプに大径化。またRA以外ではカーボンメーターパネルを装着した。97年2月にクーペ(type R)が追加された。


STi Version IV
97年9月登場。最高出力に変更はなく、最大トルクは353N-m(36.0kg-m)に。エンジンで見直されたのは、カムプロフィールの変更。またターボのコンプレッサーハウジングとインペラー間のハウジング側に樹脂コーティングが施された。RA以外のリヤLSDはシュアトラック(RAは機械式)に。ブレーキではRAがリヤに2ポット対向15インチディスクを採用。インテリアではSRSエアバッグ内臓のMOMO社製ステアリングと安全面にも気を配った。Version IIIで採用されたカーボンメーターパネル(RA以外)はメタル調に変更されている。


STi Version V
98年9月に誕生したF型のVersionV。従来と大きく異なるのはphase II(フェイズツー)と呼ばれるエンジンの搭載だ。カタログスペック上では変化はないが、シリンダー内に渦(タンブル)を発生させるタンブルストレートポートを採用し、混合気を効率よく燃焼させることが可能に。インテークパイプもポートに向かってストレートになった。セダン、ワゴンにスポーツABSの採用。足まわりでは、WRC参戦車同様、倒立式のストラットサスが採用され、高い剛性&安定を実現。リヤスポイラーもWRカー風に大型化(ワゴン以外)。


STi Version VI
99年9月に登場。エンジンは、細かい部分の仕様変更は行われているが、大きな変化はない。今回のマイチェンのポイントは"空気抵抗の低減と安全性の向上"にある。フロントリップの形状が変更されている(type RA以外)他、リヤスポイラーがさらにリファインされ、よりダウンフォースを稼ぐような造りになっている。type RAでは砲弾型エアロミラーがオプションで選べる。またクーペのtype Rでは、リヤクォーターガラスの厚さが薄くなり軽量化が図られている。さらに全車で新色が増えた。


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